TAIYO KIMURA
Life’s An Ocean – Dead Finks Don’t Talk
source: nasherdukeedu
Taiyo Kimura was born in Kamakura, Japan, in 1970 and currently lives and works there. He earned his degree from Sokei Academy in 1995.
Kimura’s solo exhibitions include Propagation, Branch Gallery, Durham, N.C. (2008); Japanda: A Cross-Cultural Curatorial Exchange, Part One, Art Gallery of Southwestern Manitoba, Canada (2007); Taiyo Kimura, Yokohama Portside Gallery, Yokohama, Japan (2005); and Taiyo Kimura: Unpleasant Spaces, Württembergischer Kunstverein, Stuttgart, Germany (2004).
Group exhibitions include Every life Another space, Kanagawa Prefecture Hall Gallery, Yokohama, Japan (2009); From Home to the Museum: Tanaka Tsuneko Collection, Museum of Modern Art, Wakayama, Japan (2009); The view from elsewhere / Small acts, Sherman Contemporary Art Foundation, Sydney (2009); Laughing in a Foreign Language, Hayward Gallery, London (2008); 10th International Istanbul Biennial (2007); Vital Signs, Yokosuka Museum of Art, Yokosuka, Japan (2007); All About Laughter: Humor in Contemporary Art, Mori Art Museum, Tokyo (2007); Real Utopia, 21st Century Museum of Contemporary Art, Kanazawa, Japan (2006); The Beautiful Game: Contemporary Art and Fútbol, BICA and Roebling Hall Gallery, New York (2006); Global Players, Ludwig Forum, Aachen, Germany (2006); Living for the City, Jack Shainman Gallery, New York (2005); Weiche Brüche Japan, Kunstraum Innsbruck, Austria (2002); and MOT Annual: Land/mind/body-scapes in the Age of Cold Burn, Museum of Contemporary Art, Tokyo (2000).
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source: sprout-curation
木村太陽の作品世界は「批判」という言葉に端的に象徴されるのではないでしょうか。誤解されがちですが「批判」とは決して何かを悪く言うとか、否定的であることを前提としてはいません。むしろ、省察や精査を重ねることでより良い可能性を模索しようとする、極めてポジティブな態度です。
その意味で木村太陽の批判の対象となるのは、因習やシステム、自然や人間の生理と政治性の関わりなど、我々自身を取り囲む日常の些細な事象で、愚直なまでに根気の要る作業を積み重ねる制作プロセスは、大いなる回り道を辿るかのようです。そして個々の作品の仕掛けやギミックは、真摯でありながら、とてもユーモラスでシャイにすら感じられます。
それは、木村が威圧的で教条的な視点に立つことや、意味ありげな態度をとることを忌避しているからに他なりません。このことは、コンセプチュアルアートやミニマリズムそのものへの批判でもあり、こうした「批判の入れ子状態」こそが、木村太陽のアーティストとしての在り方を、独自のものにしています。
Artist’s Statement
端っこでチラチラするなにか得体のしれないもの。なんだろうと気がついたとたんに消えてしまうし、二度と現れない。そのくせ奇妙な重力 を持っている。 それらを捉えるためにはそれなりの訓練がいる。 集中していくうちに、すばしっこい子猫のような好奇心とジャイロスコープのような心持ちを合わせ持てるようになる。 捉えるということが数式という入れ物を作ることなんだとわかる。それは時空のゆがみからひとを解き放ちながらも同時にループに 閉じ込める。数式自体が生き延びるために。